2017/03/22
自然電力グループ、農業振興と再生エネ拡大を両立 「ソーラーシェア」5月稼働
SankeiBiz 3/23(木) 8:15配信
再生可能エネルギー事業を手掛ける自然電力(福岡市中央区)とグループのjuwi(ユーイ)自然電力(東京都文京区)などは、農業と発電を両立させる「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」による「新潟鈴木ファーム太陽光発電所」を5月から稼働する。自然電力グループ初のソーラーシェアリングで、今回のプロジェクトを手始めに同様の事業を他の地域でも展開。農業振興と再生可能エネルギーによる発電量拡大との両立を目指す。
ソーラーシェアリングは、農地に支柱を立てて太陽光発電設備を設置。農業と発電を同時に行う太陽光発電事業の手法。農林水産省によると、2013〜15年度に累計775件が認可されている。
今月7日、鈴木農園(新潟市西蒲区)の一部約1万8900平方メートルに出力約1.36メガ(1メガは100万)ワットのメガソーラー発電設備建設に着手した。5月をめどに発電を開始し、一般家庭440世帯の年間使用電力量に相当する144万5000キロワット時の年間発電量を見込んでいる。発電した電気は再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用し、東北電力へ売電する。
ソーラーシェアリングは、農地に立てた支柱の上、高さ約2メートルに太陽光パネルの架台を設ける。架台の間隔を十分空けることで作物への日射量を確保するとともに、農業機械が使えるようにする。鈴木農園では、遮光耐性に優れた牧草の生産を予定している。
今回のプロジェクトでは、自然電力グループが開発からEPC(設計・調達・建設)までを一貫して行う。開発は自然電力と開発事業パートナーのRETRY(リトライ、東京都目黒区)が共同で実施、EPCはjuwi自然電力が担当している。
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