2016/02/15
太陽光発電やZEHの次にくる「環境に優しい家」
エコノミックニュース 2月13日(土)20時19分配信
経済性や利便性、快適性など、住宅に求めるものは人それぞれだが、近ごろでは一つのキーワードとして「環境に優しい家」への関心が高まっているようだ。
「環境に優しい家」とは、どのような家だろうか。例えば、太陽光発電搭載住宅やネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)などは、環境に配慮した住宅の代表的なものだが、かといって、そういった最新の設備を導入した住宅だけが「環境に優しい」わけではない。
とくに、地域密着型の工務店やハウスメーカーでは近年、莫大な資本力を誇る大手の住宅メーカーとは違った発想と工夫で「環境に優しい住宅」を提案するケースが増えているようだ。
官民一体で活動している「埼玉県住まいづくり協議会」が2015年末に行った「第3回埼玉県環境住宅賞」の入賞作品からその建築事例を見てみる。
最優秀賞に選ばれた株式会社小林建設が埼玉県本庄市に建築した「本庄の家」では、建設地の気候データをもとに、風の向きや日照を計算して間取りを設計し、風と陽を巧みに取り込みながら、軒の出を調整するなどで夏場の日差しを遮る工夫やち密な断熱を施すことで、真夏でも14畳のエアコン1台の冷房で充分に過ごしやすい環境を作り出している。
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